痛い注射

とめどなく続く吐き気のおかげで、人生で初めて点滴を打った。


医者「点滴打つ前に痛い注射打ちましょう」
私「い、痛いんですか」
医者「痛いです。眠くなる薬です」
私「・・・・」


看護師「はーい、痛い注射打ちまーす」
私「痛いんですか」
看「痛いです。はい、じゃあ打ちまーす」
私「イタイ、イタイ、イタイ、イタイ(看護師の目を見ながら訴える)」
看「私のせいじゃない、薬が痛いんです、私のせいじゃない」


“痛いです”に嘘はなかった。半端なく痛かった。
看護師の“私のせいじゃない”にも嘘はなかった。次に打った点滴用の針は痛くなかった。
でもあの痛みの代償がいつ現れるのかと待ち続けて1時間半、眠くならないうちに
「はい、終了でーす」
うそーん。