魔法

恋人が酒盗の瓶の蓋が開かないと苦戦していた。
彼に開けられないものが私に開けられるはずもないので放っておいた。
すると彼はおもむろに席を立ち、台所に行ってすぐに戻ってきたと思ったら何事もなかったようにそれを食べ始めた。
「どうやって開けたの?」
「いや・・・」
「魔法でも使ったの?」
「うん、そう。使ってるところを見られちゃまずいからね」
「・・・」
「・・・」
私の恋人は魔法が使えるらしいです。